FC2ブログ

押さえとニトフロンテープ

革漉き機に使用する押さえのテープを貼り替え。
押さえにはニトフロンテープという
ふっ素樹脂フィルムのテープを貼って使っています。

IMGP3771.jpg

いまのところ、イタリアで使っているところは見たことはなく、
以前、イタリアの職人さんに話したところ興味は持ってましたが、
値段を言ったら、じゃあ、いらないかなって反応でした。

このテープは様々な幅・長さがありますが、
私が押さえに使っている13mm・10mで3000円近くしたと思います。

ただ、滑りが良くなるのと押さえの跡が軽減されるので
効果を考えれば高くはないかと思います。

こういったアイテム、
細部まで注意を払う使い方は非常に日本らしいのだと思います。
スポンサーサイト

カナパトート

  • Day:2015.01.21 00:26
  • Cat:商品
年末、ブログにて紹介したAmerigo Vespucci(アメリゴ・ヴェスプッチ)という
イタリア海軍の帆船に使われているカナパ(麻素材)のトートを作ってみました。

持ち手と底のコーナー部分にはエトルスコというベルト用の革を使用した
コンビのトートになります。

IMGP3721.jpg

重ねて縫うための印となるラインと生地の耳をデザインの一部に取り入れるため
真ん中で接ぎ、底のコーナーは帆船の生地ということなので
錨(アンカー)の爪をイメージしてみました。

IMGP3725.jpg
IMGP3763.jpg

中はオープンポケットとファスナーポケットが一個づつ付いています。

IMGP3751.jpg
IMGP3756.jpg

普段、あまり生地ものは扱わないので
手こずることは多々ありますが、新鮮で楽しくもあります。

この素材は古くからあるものですが、
生地のラインと耳をどう取り入れるか
また、取り都合を考えるとかなり制限が出てくるので
自分にとっては新しい素材でした。

革にしろ、生地にしろ
制限があってこそ出てくるデザインもあると思うので
これからも新しい素材はどんどん試していきたいと思います。

皮革について 2

前回の皮革についての続きで革の部位に関してです。

牛の革はカーフやキップという小判以外のものは
だいたい原皮の段階で部位別にカットされてから鞣されます。

よって、カットされた部位によって名称や特性も変わってきます。

私たちがONE OVER ONE 1/1が主に使っている革は肩の部分でショルダーと言います。
イタリア語では「spalla」(スパッラ)
柔軟性と強度を兼ね備えた部位で
頻繁に動いていたのでトラと呼ばれるシワが多いところです。
このシワをデザインとして使用する場合もあります。

お尻はバット
「groppone」(グロッポーネ)
厚みと強度がある部位で
革素材としては一番良質な部位として扱われます。
大きなパーツや一枚革のベルトなどに使われます。

脇はベリー
「fianco」(フィアンコ)
厚みが薄く柔らかい部位で
強度も他のところに比べると劣ります。
負荷のかからないパーツ等に使用されます。

ちなみに一枚のものは丸革「vitello intero」(ヴィテッロ インテーロ)
半分にカットされたものはサイド「mezzo vitello」(メッゾ ヴィテッロ)と言います。

革の表側は吟面「fiore」(フィオーレ)で床面は「carne」(カルネ)です。

革の鞣し方と同様でそれぞれ特性があるので
それを活かして製作することが重要です。

下手な図ですが、参考までに・・・。

スキャン 1


ちょっと変わったディスプレー

ちょっと変わったものを手に入れたのでディスプレーに使ってみました。

IMGP3694.jpg

この釣鐘状の輪骨入りの木枠はTrabiccoloというもので
昔、中にVeggioという陶器の火鉢をぶら下げて
冬場の寒い時、寝る前にベットを暖めていたそうです。
これは栗の木で出来ています。

本来の使い方とは全く違いますが、ベルトを巻きつけて、
火鉢のところには花を下げてみました。

これはこれで、なかなかいい雰囲気に仕上がったのではないでしょうか。


ちなみに昔はこんな感じで使っていたようです。

IMG.png

イタリア人の話によると、
気を付けないと火事になるちょっと危険な道具だったそうです。

それにしても、こういった古い道具がたくさん残っていて
手頃な価格で購入できるイタリアの蚤の市は魅力的です。

イタリアの祝日と車

  • Day:2015.01.08 00:17
  • Cat:雑談
昨日1月6日はEpifania(エピファニア)という御公現祭という祝日でした。
東方の三博士がキリストの誕生を祝うためにやってきたことを記念する日です。

また、1月6日はBefana(ベファーナ)とも言います。
この日に子供たちはプレゼント受け取ります。
これを届ける魔法使いの老婆がBefanaというそうです。

よって、1月6日はEpifania=Befanaになります。

昨日、ドーモの前では式典が行なわれてましたが、
あまりに人が多くて見るのは断念。

たまたま帰る途中の広場で4台のかっこいい車があったのでパシャり。
この祝日とはあまり関係ないと思いますが・・・。

IMG_1428.jpg
IMG_1430.jpg
IMG_1433.jpg
IMG_1432.jpg

皮革について

先日、ブログにてお伝えしたように皮革や革製品の制作や道具に関して
イタリア語を加えて書いていこうと思います。

まずは皮革の種類と特徴についてです。

皮と革の違いは動物から剥いだ状態のものを 「皮(原皮)」で
腐敗しないように鞣したものが「革」です。
この皮から革へ鞣す工場を鞣し工場=タンナーといいます。

イタリア語では皮はGrezzo(グレッゾ)、
一般的に柔らかい革をPelle(ペッレ)で固めのものをCuoio(クオイオ)と呼んでいます。
タンナーはConceria(コンチェリア)と言います。

鞣し方には大きく分けて3つあります。

-タンニン鞣し「Concia al vegetale」(コンチャ アル ヴェジターレ)
木の皮や果実などから抽出したタンニン(渋)によって鞣す方法で
切り口は茶褐色で堅牢で可塑性・吸水性に優れています。
よく経年変化により「ツヤがでる・飴色になる」というのは
タンニン鞣しのものです。

-クロム鞣し「Concia al cromo」(コンチャ アル クロモ)
塩基性硫酸クロムという化学物によって鞣したもので
切り口は青白い色で柔軟性、弾力性や耐熱性やに優れています。

-コンビ鞣し
これはタンニン鞣しとクロム鞣しを組み合わせたものです。

主な仕上げ方法です。

-染料(アニリン)仕上げ「Anilina」(アニリーナ)
染料で仕上げた透明性の高い仕上げです。

-顔料仕上げ「Pigmento」(ピグメント)
顔料で仕上げた透明性の低い仕上げです。

-セミアニリン
染料と顔料の組み合わせたものです。

染料と顔料の違いは粒子の大きさで
染料は染み込むの対して、顔料は表面に付着します。
簡単に言えば水彩画と油絵みたいなものとイメージしてもらえれば
分かりやすいでしょうか。

上記以外にも様々な種類の鞣しと仕上げ方法があり、
一概にどれがいいとは言えません。
何を作るのか、それは制作に適しているかで判断して
最終的には人それぞれの好みだと思います。

IMGP3671.jpg








明けましておめでとうございます

新年おめでとうございます。

今年はブログにて皮革や革製品の制作や道具に関してなど
アップしていきたいと考えています。

プロ・アマ問わず、すでにご存知の方には何も珍しい内容ではないと思いますが、
イタリアの単語も加えて書いていこうと思っています。
自分自身の忘却防止も含めて・・・。

これから始める方や始めたばかりの方、
革製品の制作を学ぶためにイタリア留学するなど
イタリア語の専門用語を知りたいという方にはお役に立つかもしれません。
ただし、職人さんによって専門用語は異なることも多いので
その点はご了承ください。

今年もよろしくお願い申し上げます。

IMG_1420.jpg
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。